人気のジャケットサイズ レコードプレーヤー リニアトラッキングアーム搭載の本格的上級機種 SL-7です。
本機も私のお気に入りで複数台所有している中で動作に問題なく金属部にやや腐食があった機体を簡単にメンテナンスしたものです。
カートリッジは付いて無かったのでSL-6など下位機種の純正品EPC-P24Cと純正針EPS-24CSをお付けします。
P24は人気のクリアオレンジノブの丸針仕様ですがテクニクス純正品らしく明るくバランスのよい切れのよい音です。
本機純正針カートリッジP202Cはボロンパイプカンチレバーに無垢楕円針のとても貴重な針ですが使える物は殆ど残っていません。
さらに即決で購入された方には純正針製造元ナガオカ製新品針もお付けします。
ナガオカはテクニクスのT4Pカートリッジの製造元なので針もテクニクス純正品と同じでとても信頼できます。
現在も純正品と同じ新品針が安価で購入できる事は大きなメリットでしょう。JICO製は高品質ですが高価で音も純正品とは違うようです。
かつて長岡派でピュアオーディオをしていた頃にはジャケットサイズのコンパクトプレーヤーなど全く見向きもしませんでした。
しかし、レコードプレーヤーの世界でDDの第一人者としてのテクニクスではこのタイプを忘れる訳にはいきませんね。
実は長岡氏はご自宅の書斎ではSL-10を使われて居られたそうです。
当時の最新技術を詰め込んだそのSL-10といえば、多くの賞を受賞しMoMAに永久展示されそのままウィキペディアに載るほどの銘機ですが
本機はその弟分です。もちろん、そのSL-10も大人気ですが、海外ではこのSL-7の方が音が良いと人気が高いようです。
実際本機は海外からの情報が数多くありますね。
SL-10は付属のMCカートリッジを使った場合は音は素晴らしいと言われますが、MMカートリッジ使用では本機の方が音が良いと言われています。
その後のシリーズ機は高機能化していきましたが同時に造りは簡略化されていきます。
この機種は今でもとても人気なので、当オークションでも見かけるのですが、よく気をつけないといろいろと問題があります。
外観はともかく、しっかりメンテナンスされて動作保証されていない物は、まず動作不良のジャンク品と思ってよいでしょう。
本機はこのシリーズ機でよく問題になるアーム送りのモーターベルトを交換ました。
硬化して動作不良になりやすい可動部のグリスの塗りなおしモーターも軸を外して確認し油をふき取って新たに注油しました。
アーム送りベルトは入手が難しいのでとても高額で出品されていたりします。あるパーツ屋さんで販売されているのですがサイズにちょっと問題があります。
自作で作ってしまう方も居られますが繋ぎなどがとても難しく精度に問題があります。
私はとても良いベルトを見つけました。純正品よりも耐久性、オイル耐性などに優れた材質かと思います。
そのため、動作はとてもスムーズでオート機構も問題ありません。
また、この機種にはテクニクスが提唱したT4P規格のカートリッジEPC-P202Cが搭載されているのですが
カートリッジ本体はともかく針が使える物はほとんど無いといっていいでしょう。
実際、針の残りの有る純正カートリッジEPC-P202C付属とのことで入手してもカンチレバーはあっても肝心のダイヤチップが脱落していたり
カンチレバーと針が付いていなかったり、ダンパー不良でカンチレバーが抜け落ちてしまったりの物ばかりです。
一見純正針のように見えても偽物の社外品だったりします。
そのため、このカートリッジも大変な人気機種になるので程度が良ければプレーヤー本体よりもかえって高額になったりします。
どの出品者もよくわかっていますので落札者を欺くようなことを平気でやるようです。
EPC-P202C付きとはっきり表示してあっても純正ではない針が付いている物がとても多いのです。
またMMカートリッジの交換針は他社製の互換品が数多く出回っていますがオリジナルとは全くの別物です。
現在も新品で入手できるのは大きなメリットですが、とても高品質のJICO製などであっても基本的に別物とお考えください。
オリジナルのボロンカンチレバー楕円針のEPS-202EDは銘機EPC-205mkⅢのT4P版に近く非常に高解像で本格的な音がします。
お付けする24CSは明るく癖の無い万能タイプの音になりますが、けして安っぽい音ではないのでほとんどの方は十分に楽しめると思います。
今回出品の本機は電源の入らないジャンク品でした。原因は電源回路の部品のハンダ不良でした。
ここを直した所特に問題なく動作は良好になりました。初期に動作不良になったようでキズ以外は使用感は少なく綺麗です。
汚れは少なく、さらにコンパウンドや金属磨きクロスで磨き特殊なクリーニングワックスで仕上げました。
とても綺麗ですが若干キズはあります。痛みやすい脚部インシュレーターゴムの劣化もほとんどありません。
キズは目立たないよう軽く補修塗装してあります。
詳細は添付の画像をよくご覧になってご検討ください。写真は下手で申し訳ありませんが多めにupしておきました。
本機の音は、こんなにコンパクトなのに実にしっかりとして力強さもあり
リニアトラッキングならではの定位の良さと広い音場でカートリッジの違いもちゃんと出せます。
あらためて聴きなおしてみると本当に素晴らしい音でこれ以上何をお望みですか？と言われているようです。
私はプレーヤーは音質重視なので基本的にマニュアルタイプが好みです。
シンプルなオートストップ機能付きのマニュアル機かオートリフトを後付けしたマニュアル機がいちばんですね。
一般的にはオート機の方が人気がありますね。でもどうでしょうマニュアル機の方が音では断然有利です。
フルサイズのプレーヤーに高額を支払うのは反対です。オート機でしたら本機を絶対に推奨します。
それだけ本機の音は本格的、故障しやすい大きなオート機を高額で入手する必要はありませんね。
全く興味のなかったはずのT4Pタイプのカートリッジの手持ちも増えてしまいました。
もともとかなりのグレードのカートリッジなので、交換針しだいでまだまだその能力は引き出せるかと思います。
基本操作は実に簡単ですので、どなたにも簡単に素晴らしい音がお楽しみいただける事でしょう。
テクニクスのオート機にはミューティング機能がありますので針を置く時の初めのノイズも出ません。
なお、アンプなどと違いショートタイプのミューティングリレーですので不良で音が出なくなることはありません。
ボタンのスイッチ類は接触不良になりやすいのですが信頼できる接点復活剤でクリーニングして問題ありません。
また、このタイプのプレーヤーでも本機を含めた上位3機種だけがどんな角度でも再生できる設計です。
逆さまにしても動作するのです。とんでもないハイテクですね。
もちろん動作も良好で、マニュアルでのアーム送りもボタンの押し加減で2段階のスピードでスムーズに動きます。
回転もクオーツロックなのでストロボはしっかり止まりとても安定しています。
レコードを置くだけでオートでサイズとスピードを切り替える機構も問題ありません。
30cmLP、17cmEPはもちろん、希少な25cmサイズでもちゃんと検出してリードインすることを確認しました。
サイズに応じた最適な回転数に設定されますが、一般的ではない30cm45rpm盤などは手動で回転数を設定してください。
付属品は上述のカートリッジEPC-P24です。なお、画像にあるテスト用レコードは付属しません。
ケーブル類は直出しなのでもちろん付属します。
取扱説明書はありませんが海外版のマニュアルコピー（英文）をお付けします。不鮮明な所はあるかもしれませんがご了承ください。
さらに即決で購入された方には純正針と同じナガオカ製新品針をお付けします。
交換針がもう1つ付属する事で安心してお使い頂けるでしょう。
この価格でも絶対に損はさせません。それだけの素晴らしい組み合わせになります。
本機は簡単操作ですが、レコードプレーヤーはオーディオ製品の中では特に繊細でその取り扱いには熟練が必要かと思います。
私は今でもレコードを聴くことがメインで多くのプレーヤーを使用してきました。
やはりオーディオマニアでしたらレコードを聴きましょう。
メカ部分がほとんどのアナログレコードプレーヤーはオーディオ機器の中では本当に特別な物と思います。
リサイクル業者の方などご自身で全くプレーヤーを扱う事のないオーディオとは無関係な方が梱包を行うとプラッター、ゴムシート
アームなどをロクに固定もせず送られてしまい本当に呆れる事が多いです。いくら細かく説明してもわからないのですね。
この点私は趣味でプレーヤーを扱って来ましたので梱包、発送に関しては安心してお任せください。
カバーとプラッター、アームとの間には緩衝材を入れ、可動部を固定しアームはロックしてお送りします。
ご使用前には緩衝材を抜きロックを解除してください。
梱包にはリサイクルのダンボール箱やプチプチや新聞紙などの緩衝材を使わせていただきます。
なお、こういった機種ではレコードをかける前のクリーニングにはちょっとコツが要ります。
これが厄介なのかレコードスプレーをかけて済ませてしまう方が居られるようですが絶対にお止めください。
昔からレコードスプレーの存在意義がわかりません。交換針のメーカーも販売しているのは針を余計に売るためでしょう。
スプレーは針に粘着して残り、ゴミがこびり付き、ダンパーを劣化させ、ゴムシートが硬化し
プレーヤーのプラスチック部が脆くなりスイッチ類などを破壊するなど良い所などありません。
レコードのビニールにも絶対に悪いはずです。
本機のような機種のトラブルの元凶は、レコードのクリーニングのやりにくさからのスプレーの影響に間違いありません。
また、非常にコンパクトな構造のため針の交換も慣れないとちょっと厄介です。
英文のマニュアルはちょっとわかりにくいかもしれません。でも、ネットには多くの情報があります。
落札後でも、ご不明な点がございましたらお気軽にご質問ください。できる限りの対応をさせていただきます。
この機種も、世界的総合電器メーカー松下が当時の技術の粋を注ぎ込んだ歴史的遺産と呼べるのではないでしょうか。
初めてお手にされる方は、美しく丁寧な造りと、こんなにコンパクトなのにずっしりと重い事に驚かれるでしょう。
実際、本機の音は本当に良く、オート機でしたらフルサイズ機を選ぶ必要を全く感じません。
テクニクスは復活しましたが、こちらはどうでしょうか？DJには関係なさそうですから無理でしょうね。
現在の技術ではこの機種を再現すると恐ろしく高額になってしまうでしょう。
でもこんな素晴らしい技術が継承されずに消えていくのはとても残念に思います。この後も是非、末永くお使いください。
□配送は送料のお徳なおてがる配送ヤマト運輸宅急便（EAZY）、大きさは100サイズを予定しています。
□新規の方、悪い評価がある方は即決で落札されても落札者様都合でキャンセルさせて頂く場合があります。
落札後連絡がとれず受取連絡もされない方がいます。新規の方、悪い評価の多い方は入札前に質問欄から必ずご連絡ください。
□動作しない、音が出ないなど重大な初期不良には対応します（商品到着後7日まで）。
とても古い商品です。その後の故障などについてはご容赦ください。
中古商品になります、あまりに神経質な方、購入意思の無い方、完璧を求める方の入札はお控えください。
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