総織部の盃です。総織部とは面全体に織部釉を掛けた物です。総織部の盃と言えば現物をほとんど見かけない六角盃、煎茶碗形の物、そしてこうした碗なりの物に限られます。通常は黄瀬戸釉に口辺からすだれ状に織部釉を垂らし掛けした物が多いのですが、極稀にこうした全面織部釉の物があります。こちらはしっとりとした肌の伝世品で無傷と言って良い状態です。しっかりと焼けて尚かつきれいな緑色に発色することは稀で深く美しい緑です。更には見込みに広がる水色の窯変が得も言われぬ美しさです。育てる楽しさとはまた異なる普遍的な美しさの名盃と言える絶景釉調の総織部盃を名品特別出品です。箱あり。・口径7.3〜7.9センチ・高さ3.9〜4.2センチ・桃山〜江戸初期　※新規の方、評価の悪い方の入札は取り消す場合があります。商品到着後は速やかに取引ナビの受取連絡を入れて下さい。