貴重な鎌倉時代 三筋壺です。

パッと見は胴に一筋

上部がよく見ると二筋、底部近くの胴部にもう一筋

実際三筋壺ということになります。

鎌倉時代ごろの作には間違いありませんが

形状や陶土などから窯元は

渥美窯系の判断とさせていただきました。

筋壺は主に密教関連の壺とされ鎌倉時代、

この壺に小鏡や数珠、香合などを入れ、

それを神社、寺院などの神域（霊場）

の土中に埋めて来世への復活、安寧を願いました。

一筋壺や二筋、三筋壺は近畿から東海を中心に

色々な窯で焼かれていました。

茶室に入る21cm程度の手ごろな

小さ目な壺で

飾り気がなく素朴な詫びさびの

味わいが感じられ

古雅が雰囲気を持っています。

華やかな草花を活けた草花が

よりいっそう際立ちます。

直しがあるのかないのか判断

つきにくいですが

1000年近く経過している品ですので

色の微妙な変化も

古窯の魅力だと思います。

丁度おさまりの良い

ガラスの落としが付きますので

お花を生ける際はこれをご利用されて

お愉しみください。

画像もご確認の上ご検討ください。

サイズ(約寸)

高さ21ｃｍ

胴径15ｃｍ

底径7ｃｍ

口径10ｃｍ

内径6.5ｃｍ

重量1650ｇほど

考古学資料としても貴重な品です。

古美術品と共に充実した生活を♪