セーブル Sevres 1908年 フェザーボーダーカップ&ソーサー

Auction ends: 09/02/2024 13:12 (Tokyo)
Auction start: 09/02/2024 10:27 (Tokyo)
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Auction ID: l1145922015
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●製作年:1908年
●分類:アールヌーヴォー
●素材:ハードペースト(硬質磁器)
●サイズ
【カップ】
W:9cm
H:5cm
【ソーサー】
W:15cm
H:1.5cm


アールヌーボー期のマイセン、セーブル、KPM…系統の作品はどれもこれも神々しい印象を受けます。
それまでは専門書等のみで直接目にする機会は殆ど無いため、実際に手にしたときの感動は一入です。
特に今回の作品もその様な感じで…

グランフーで淡く彩色された色彩と、シルキーでまろやかな質感のフォーム、肌触り。
それでいて非常に軽く、薄めに作られており、フェザー(羽)に相応しく大変に繊細な印象を受けます。
カップを裏返すと、ソーサーにリンクした枚数のフェザーが丁重に施されています。特に持ち手の部分の趣向には…驚きますね。
よくこんなデザインを考えたものです。

この時期以前までは、絵付や色彩も華やかでありながら、かつ金彩も張り巡らすようにして装飾され、ひたすら豪華さ、手の掛かる工程をアピールしていました。
満腹になってアールヌーボー期に入ると、それらはすべてそぎ落とされ、複雑なものが一切無い洗練されたスタイルに変化していきます。
しかし、一見シンプルに見えるこういった作品群。”手間が掛かる”という工程を越えたその先にあるもの…それがこの時代の作品であると考えます。
究極の領域です。現代では先に述べたどの窯でも、アールヌーボー期の作品を見ることはできず、製作されることもないです。
あまりに技術が高すぎたため、継承は困難であり、結果僅か数年でこの時期は終焉を迎えるからです。

この時期を蒐集したい方も、セーブル愛好家の方にもご覧になって頂きコレクションに加えていただきたいものです。
芸術作品としてのディスプレイのみならず、たまには使用して実用性の高さも実感していただきたい逸品です。

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