【本】 会場限定展示即売会図録本 人間国宝 三代徳田八十吉 燿彩展 古希記念個展 2003年
会期 平成15年9月30日~10月6日
会場 日本橋三越本店
約30x21x0.7cm
フルカラー
約70ページ
※会場限定本
※非売品
※絶版
本の出品です。やきものではありません。
デパートにおける展示即売会はわずか7日間という短い会期の上、
会場限定のみ、限られた一部の顧客しか入手できない図録本・作品集・作品写真集。
現代九谷焼に新境地をひらいた重要無形文化財「彩釉」保持者(人間国宝)三代徳田八十吉、
2003年最までの極上品だけを厳選した集大成となった個展。
コレクター、茶道具、陶芸愛好家必携の大変貴重な資料本。
本物真作42点の作品写真と寸法、作家近影、陶歴等貴重な情報も合わせて収載。
本展では「燿裂」と題し、制作上どうしても生まれてしまう焚割れ作品の中でも面白く裂けたもの2点を掲載。
いわゆる「山疵」と称されるもので、面白く裂けたものは五十三年間の作陶生活中でも僅かしか無く、
「燿裂」作品まで収録した珍しい図録です。
【図録掲載内容】
作家挨拶
主催者挨拶
三代徳田八十吉の陶芸 乾由明(京都大学名誉教授美術評論家) 紹介文
作品写真図版 フルカラー42点
燿彩
燿裂
第二室 作品展示
海外個展関連 海外企画事業関連 年表
人間国宝 三代 徳田八十吉 陶歴
作家近影肖像写真
【主催者挨拶より】
紺碧のきらめきは上絵でありながら、いかに窯の焼成温度が高かったかを物語っています。
微妙な色彩の変化はそれぞれ異なる融点の釉薬を巧みに操る高度な技と経験の結晶です。
三代徳田八十吉先生がこの度、古稀をお迎えになるに当たり、これまでのお仕事の集大成とも言える大作二十余点を発表されることとなりました。その技術の高さとスケールの大きさに私たちは感嘆の声をもらさずにはおれません。
緊張感ある凛としたフォルムに神秘に輝く釉薬の妙、人間国宝三代徳田八十吉の世界を、何卒御清鑑下さいませ。
【寄稿文一部紹介】
古稀記念 三代徳田八十吉燿彩展によせて
京都大学名誉教授
乾由明
三代徳田八十吉が創造した燿彩とよばれる彩釉磁器は、ながい陶芸の歴史の中でもまったく前人未踏のあたらしい境地を切り拓いた傑出した仕事である。九谷焼の由緒ある陶家に生まれた徳田は、九谷の陶芸の伝統に根ざし、そこから豊かな養分を吸収しながら、これをはるかに超えた独自な世界を確立したのである。とりわけその光り耀く多彩な色調は、あらゆるひとびとの眼と心を惹きつけてやまない、ほとんど神秘的といっていいような美と魅力をそなえている。しかもそれは、絶対に陶芸でなければ作り出すことができない、独自な色調なのである。
一九七〇年代初頭からはじまる燿彩は、二つの点で大きな特色をもっている。ひとつは、釉薬の色調が、伝統的な九谷焼の黄、緑、紺、紫にもとづきながらそれより飛躍的に増加して七十種類にも及んでいるとである。しかもこの多彩な釉薬をひとつひとつ細心の注意をもって(以下略)
【掲載作品一部紹介】寸法・英文名記載
燿彩壺 恒河 Jar,brilliant glazes,Galaxy
燿彩大皿 緑遊 Large plate,brilliant glazes,Pleasure in Green
燿彩花器 Flower vessel,brilliant glazes
碧明燿彩花瓶 以下英文略
燿彩鉢 輪華
燿彩鉢 輪華
燿彩鉢 創世
燿彩鉢 心円
燿彩大皿 始原
燿彩大皿 石畳
燿彩大皿 黎明
燿彩大皿 芽生
燿彩大皿 雷命
燿彩大皿 ロンド
燿彩大皿 華芯
燿彩花器
燿彩鉢 遥
燿彩鉢 旋律
燿彩鉢 華文
燿彩壺 恒河
壁明燿彩花器
燿彩花器
深厚燿彩線文花器
燿彩花瓶
燿裂
冷割れ 高台裏面
第二室作品展示
燿彩鉢 華文
燿彩鉢 創世
燿彩鉢 黎明
燿彩鉢 輪華
燿彩鉢 旋律
燿彩壺 恒河
燿彩花瓶
燿彩花器
燿彩水指 恒河
燿彩水指
燿彩香炉
燿彩香炉 恒河
燿彩香炉 恒河
燿彩香炉
燿彩茶碗
燿彩茶碗
燿彩茶碗
燿彩菓子鉢
燿彩菓子鉢
【陶歴】
昭和八年 石川県に生まれる
金沢美術工芸大学中退後、祖父初代・父二代に師事
昭和四十六年 第十八回日本伝統工芸展初出品作「彩釉鉢」優秀賞NHK会長賞受賞
昭和五十二年 第二十四回日本伝統工芸展出品作「燿彩鉢」最優秀賞日本工芸会総裁賞受賞
昭和五十三年 日本伝統工芸展特待・鑑査貝に推挙さる
昭和六十一年 エジプト・カイロにて個展、以後海外展十八回
昭和六十三年 三代八十吉を襲名す
平成二年 90国際陶芸展グランプリ受賞
平成三年 第十一回日本陶芸展推薦出品作「創生」グランプリ秩父宮賜杯受賞
外務大臣表彰を受く
平成五年 紫綬褒章受章
平成九年 第十回MOA岡田茂吉賞大賞受賞
重要無形文化財彩釉磁器保持者(人間国宝)に認定さる
小松市に於ける五人目の名誉市民に推挙さる
平成十年 「燿彩線文壷」メトロポリタン美術館に収蔵さる
平成十二年 ローマ日本文化会館にて個展
※文化庁、国立博物館、国立近代美術館、大英博物館、スミソニアン・サックラー美術館等に作品収蔵さる
日本伝統工芸展、審・監査員・特待
国指定重要無形文化財
日本工芸会理事
一水会陶芸部運営委員
柳雨軒三代徳田八十吉
★状態★
画像のものが全てです。
価格表は付属しません。
外観は通常保管によるスレ、開きじわなどがある程度、
天小口および余白部周縁部に経年並ヤケあり。
本文はカラー写真図版良好、目立った書込み・線引無し、
問題なくお読みいただけると思います。(見落としはご容赦ください)
<限定本・非売品・入手困難本>オークションにも滅多に出ない、貴重な一冊です。
古本・中古品にご理解のある方、この機会にぜひ宜しくお願いいたします。