慶尚北道河回地方で使用された古面で、高麗時代の僧侶や白丁面の流れを引き継ぎ李朝時代に入って作られた演劇仮面と思います。

高麗時代の河回仮面は顎部分別造りになっていますが、この面は元から顎部分は造られておらず、かぶった状態で口と顎を露出して演劇を舞ったものでしょう。

表面に欠けられた肌色漆は時代で擦れや剥げが見られますが、干割れやカケなど大きな傷はありません。

尚、面を被った時に頭を隠す布は後の時代に付けられたものです。

高麗時代の河回仮面の流れをくむ貴重な李朝時代の古面です。

どうぞよろしくお願いいたします。　　

李朝初期～前期

サイズ　　径：１８，８×１６，４センチ　　　　高さ：６，９センチ（鼻まで）　　　　　　

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